医療薬学(鈴江研究室)

医療薬学(鈴江研究室)

鈴江 朋子 教授

教授:鈴江朋子 Suzue Tomoko

研究室の紹介

主な研究は、お医者さんが患者さんに薬を処方するときに、お医者さん個人で個性がありますが、その個性をお医者さんが出す処方箋を統計解析して明らかにしようとしています。つまり、情報科学の研究であり、教室の学生は全員がパソコンを駆使しており、薬学研究室の主流が実験を主体としているのとは大きく違っています。
写真は薬学部バレーボール大会で優勝したときの記念写真です。学生諸君は勉学と遊びの両方に楽しく頑張っています。

主な研究テーマ

  1. 皆さんは同じ病気ではどの医師も同じ薬を処方すると考えていませんか? 実際にはかなり違っています。例えば、小児への抗生物質の投与は医師の治療方針によって大きく異なります。それがどのような効果を表すのかを調べます。
  2. データマイニング法を用いて相性のよい薬の併用を調べる。医師は経験から好きな薬の組合せを持っていますが、多くの医師は研究報告をしていませんし、そもそも自覚していないことさえあります。それを統計解析して各医師が好む薬の組合せを探し出し、その理由を調べることで薬の上手な使い方を見つけます。
  3. 最近は多くの新薬が次々に市販されます。例えば新しい糖尿病薬(インクレチン関連)が使われ始めていますが、これらの薬を別の薬とどう併用するのがよいのかまだ不明です。それを統計処理して最適の組合せを探ります。