研究題目:1 加齢に伴う疾病に有効な新規化合物の探求

      2 機能性タンパク質の化学と生化学
徳島文理大学大学院薬学研究科

オープン・リサーチ・センター

代表者 櫻井 純
  徳島文理大学大学院薬学研究科における研究組織が、文部科学省から平成13年4月4日付で平成13年度私立大学オープン・リサーチ・センター整備拠点の一つに選定されました。採択されました研究プロジェクトは、1)加齢に伴う疾病に有効な新規化合物の探求、2)機能性タンパク質の化学と生化学です。本センターの設置が認可されてから、オープン・リサーチ委員会(委員長:櫻井純が設置され、この委員会にてオープン・リサーチ・センターを運営していくことになりました。
21世紀に入り、我が国は急展開で老人社会に突入し、アルツハイマー、老人性痴呆症、骨粗鬆症、糖尿病など加齢に伴う疾病の治療薬の開発が緊急の課題となってきました。また、医学、薬学の進歩や高度医療技術により防御機能の低い人や老人など易感染宿主が増加、食料品が大規模に生産、販売、輸送手段の発達により物流移動のスピード化と大規模輸送、自然破壊や環境汚染による未知の病原体との接触機会の増加、さらに、抗菌剤の乱用、繁用による耐性菌の出現などにより、20年ほど前から、新しい感染症、また、消滅したはずの感染症が次々と現れています。従って、我が国の現在の状況においては、加齢性疾患及び再興、新興感染症の解決は、急を要する問題であります。本薬学研究科では、従来より、植物由来の神経細胞活性化因子の研究、老化に関する分子生物学的アプローチ及び極めて特異性の高い細菌の産生するタンパク毒素(病原因子)の研究が多くの研究室で多方面から極めて活発に展開されてきたことから、これらの研究の効果的展開を考え、これら領域の研究室を有機的に組織化して、本プロジェクトを立ち上げることとしました。本リサーチ・センターの研究室としては、既に、本学の薬学研究棟である21号館に優れた研究設備があり、加えて、本研究科は、平成10年の私立大学ハイテク・リサーチ・センター整備事業も認められ、現在稼働していることから、さらに優れた設備が設置されています。そこで、オープン・リサーチ・センターにおいて設備された研究機器(Biacore 3000、細胞内イオン解析システム、DNAチップ作製システム、アニマルアストグラフ)も、これら既存の研究設備と連携させて使用、運営することが得策と考え、本リサーチ・センターの研究室も21号館内において機器分析センター、TBUPハイテクリサーチセンター、そして、動物センターにおいて分室形式とすることにしました。
 以上述べましたように、本薬学研究科のこのプロジェクトがオープンリサーチセンターに選ばれましたことを厳粛に受け止め、このプロジェクトの参加者の研究に対する研鑽と努力は言うにおよばず、学内すべての研究者、院生、学生、さらには、国内外の大学、研究機関との共同研究を活発に推進し、1)老化に伴う神経変性疾患と生活習慣病の治療に役立つリード化合物を見つけだすため、有機合成と天然物化学の両面からアプローチし、さらに、2)機能性、特異性の高い細菌由来のタンパク毒素(病原因子)を遺伝子操作、結晶解析、生化学そして薬理学的分析によって毒素の構造と機能を解析して病原菌感染症発症機構を明らかにし、究極的には、これらの治療薬の開発を目指すものであります。この間に蓄積された成果と情報を社会に広く還元し、我が国における老人性疾患の治療薬、そして、再興、新興感染症解明と治療薬の開発の研究拠点として社会に貢献していくつもりであります。
 
  プロジェクトと研究員   平成13年度研究の進捗状況
  第1回オープン・リサーチ・センター研究発表会
  第2回オープン・リサーチ・センター研究報告会
  第3回オープン・リサーチ・センター研究報告会
  第4回オープン・リサーチ・センター研究報告会
  第5回オープン・リサーチ・センター研究報告会
  第6回オープン・リサーチ・センター研究報告会
  第7回オープン・リサーチ・センター研究報告会
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徳島市山城町西浜傍示180

徳島文理大学大学院薬学研究科

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代表者 櫻井 純

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