8月に県内から公募した小学生が参加し、牟岐町を中心に「よみがえれ!ぼくたちのアオサノリ」という体験学習イベントが行われました。参加した県内の小学5・6年生は、牟岐少年自然の家で、アオサノリをはじめとする海藻について学んだり、海藻と海のかかわりについて勉強しました。

昔は徳島で盛んであったアオサノリの養殖ですが、1988年前後を境に衰退したと言われています。

アオサノリをはじめとする海藻類を完全陸上養殖する技術を持つ本学の生薬研究所 山本博文教授がこのイベントで講師を務め、海藻についての学習や施設見学が行われました。

<お披露目会でご挨拶をする山本教授>

海陽町の研究施設では、アオサノリを使ったレシピでパンケーキを作ったり、4つのグループに分かれてアオサノリを使ったオリジナルレシピを考え、10月30日のお披露目会では、山本博文教授も参加し、グループごとに考えたレシピをもとに調理した4例を試食しました。

<小学生が考えたアオサノリをつかったレシピを料理研究家の田中先生が再現>

小学生たちが考えたオリジナルレシピは9月下旬~10月上旬(予定)に販売されるオリジナルパッケージ商品に掲載される予定となっています。

子供たちの考えたアオサノリを使ったお料理が完成し、とてもうれしそうな小学生の皆さんが印象的でした。アオサノリについてこのイベントを通して知ったり、なぜアオサノリが獲れなくなってしまったのかを知るきっかけになったそうです。

本学薬学部では世界初の技術、「海藻の陸上養殖」の研究を行っており、また地域の小学生の皆さんの体験授業にも貢献し、新しい発見のお手伝いをしています。